君を想うとⅢ~True love~
「アンタ…
あたしにケンカ売ってんの?
それともあたしに告白したいの??
どっちなの!!」
ダンッと強く足踏みをして。
キッと強く目の前の馬鹿な生き物を睨みつけると
「…告白……です……。」
明後日の方向を見つめながら、
唇をつーんと尖らせて、
センパイは不服そうにボソリと呟く。
な、なによ、その態度!!
「アンタ確実にあたしのことバカにしてるでしょ!!」
煮え切らないセンパイのその態度にイラッときて。
正義の鉄拳をお見舞いしてやろうと右手をギュっと握って、その腕を振り上げると。
「だって、しょーがねーだろ??
俺にとってはありえないっつーか…、予想だにしない感情っつーか……。
とにかく…戸惑ってんだよ。」
そう言って。
センパイはフッと視線を遠くに向ける。