俺はお前だけの王子さま
どうしよう


王子くんが…

王子くんがなんか優しいよ…



しかも当たり前だけど
水着の王子くんは上半身が裸で…


程よくついた筋肉に
綺麗なライン


意識しだすと止まらなくなり

どこを見たら良いのかすら
わからなくなる…



たまらず私が赤く俯くと
王子くんは私から手を離した。


「つーか…別れたの?」


「あ、うん…あの…」


しどろもどろになる私に
王子くんは首をかしげた。


「いや…あの、なんか色々…考えてくれてたみたいで」


「…あぁ…」


何かを納得したように呟くと
それきり黙ってしまった王子くん。


私もそれ以上何も言えず

ふたりでしばらく海を眺めた。




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