俺はお前だけの王子さま
「う…嘘だぁ?」


「本当だって。」


王子くんはまっすぐに私を見た。


「俺は人に簡単に弱み見せちゃいけねぇ人間なんだってよ。」


「………」


王子くんは少し微笑むと私から目線を外してアルバムに目を戻した。


「まぁ、こんなんだから友達も出来ねぇんだけど」


パラパラとアルバムをめくる王子くん。


なんでそんなに普通なの?


すごく悲しいことなのに…


「王子くん…」


気付けば―…

私は涙を流していた。


そんな私を見て少し驚いた王子くん。


「なに泣いてんの…?」



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