危険なペット様との関係
少し怖いぐらいにニッコリと笑っていて、身震いした。
「開店まではもう少し時間があります。ちょっと休んでいかれては?」
「え?あ、いや…」
「それとも………うん。そうしましょう。」
「は…?え、ちょっと…っ?!」
いきなり腕を掴まれて、奥の部屋に連れて行かれた。
パタンとドアが閉まって、奥の部屋がしん…と静まりかえった。
「…はい。これに着替えてください。」
「え?ええ?」
笑顔で服を差し出される。
まさか…まさかとは思うけど……
「あ、あの、あたし用事が…」
「…なにかおっしゃいましたか?」
「い、いえ…」
一瞬厳しくなった目線に、断ることが出来なかった。
あたしが渋々その服を受け取ると、その人はまたニッコリと笑って部屋を出て行った。