夢和奏華

巫女修行

「おお!御主が我の新しき巫女となるのか!!」




「はい。我は白神狭也と申します。貴殿に粗相のないよう、立派な巫女になるように全身全霊をかけて…」




「ハッハッハ!!何をそう固くなっておる!御主は今日から我の巫女のなるのだ!改まらなくてよい!これから二十歳になるまで我が宮の敷地内で修行してもらうこととなる。辛いこともたくさんあろう、主はまだ若いからのぉ。なにかあればここにくればよい。我が主の話を聞くなり笑かしたりなんなりと主の力になろうぞ。主だけ特別じゃ…許可をとらずともこの部屋にくる権利を与えよう」






神というには余りにも優しく、人というには余りにも不似合いな御方でね。

言葉や声の割には見かけは二十歳前後の若そうな方で、神というか、二人目の兄っていう感覚だったかな



何がともあれそんな感じに始まった巫女修行というのは本当に長かったな。









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