pinkな関係 そのみ×大河【完結】
「先輩?」



俺とうとう空耳まできたか…




「せんぱーい?」



「うわっっ」


となりできょとんと見つめる女の子



「そんなに驚いてどうしたんですかぁ?」



ニコニコ笑う彼女に

俺の視線は奪われた







「こんな時間までなにやってたの?」

もう遅いけど…


「部活ですょ~。今日は時間かかっちゃって~」



相変わらず…

どこか甘ったるい彼女の声。



「ずいぶんかかったんだね…で、なに作ったの?」




「ケーキっ」


ホラと差し出された箱の中を見ると

なんだか立派なデコレーションケーキ。





「すげぇな。うまそっ」



「ぁ。先輩たべます?ほらぁうちケーキ屋だから…どうしよーって思ってたんです」



「え?でも…吉原にあげなくていいの?」



俺の言葉に“あー”と少し空を見る彼女


余計なこと言った…俺?
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