SUMMER TIME LOVE

…のだけど……


ガシッ



「えっ?」


突然後ろから腕を掴まれ、あたしはバランスを崩して後ろに倒れそうになった。



転んじゃうっ!!



そう思ったと同時にフワッとあたしの体が包まれた。



!!?



後ろから回された彼の手があたしの胸の前でしっかり結ばれている。



えっと…

何この状況…。



もしかしてあたし…抱きしめられちゃってるの!?



このイケメンに!?



ってか何この人!?

痴漢!?
変態!?



怖いっ!!!!

とにかく逃げなきゃ!!



そう思った瞬間、あたしの中の防衛反応が疼き出した。



< 5 / 143 >

この作品をシェア

pagetop