小指心
「ぅえ、マジっ?」

「いや、本当に私らもびっくり」

意外にも将来、こっちの道もありかな?
私は廊下に座って考え込んだ。

「おら、梓もうランチなんだから教室もどって弁当取ってきな。久しぶりに屋上行くよ」

「おー!屋上ランチっ!!」

私はすぐ立ち上がり自分の席まで走って行った、そのせいで途中でコケた。
三秒でカバンからお弁当を取り出し、0.1秒で様乃の所まで瞬間移動した。

「忍者かよ」

「にんにん」

―――――――――――

ドアを開けると、新鮮な青空が私達を迎えた。

「きたで屋上ー!」

いつも教室の窓からしか見えなかった窮屈な空、こうしてみると大きなキャンバスに描かれた様だった。いつみてもココは綺麗だなぁ。

「ん〜、空気が良いねっ!!」

私はこった背中を背伸びした、気持ちいい。

「はぁー、たまにはココも良いよね。立ち入り禁止だけど」

「そこが良いんじゃない」

さっそく私達はお弁当箱を開けてお箸を両手に常備。
今日のご飯は予想通りチャーハンだった、ちなみに様乃はというと。

「え、なにそれ。サラダだけ・・・」

「今ダイエット中なの、最近さぁ下っ腹がどぉも気になって・・・」

そういうと様乃はブラウスを上げてお腹を見せた。
下っ腹どころか腹が割れている。

「なにそれ、どこが下っ腹だよ」

「いや、ココの腹筋が触ってみるとプヨプヨしてんだよ」

「おらおら、それはなんだ。ただの自慢か?」

「いやホントにっ!!」

こんの空手部、部長め・・・
なぁーにが下っ腹じゃあ!!

「空手部だからと言って私が手加減するとでも・・・?」

「え?」

「こんなもん・・・くすぐってやらあっ!!」

「にぎゃああああああっ!!Σ(0皿0;)」
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