幸せの寄り道
「ちょっ、先生どうしたんですか?」
私は先生がいつもと違うように思えた
「ごめん、もう少しだけこうしてたい…」
先生のとても切なそうな声に最初は驚いたけど私は頷き先生の背中に手をまわした
何分かたった
先生とこうしていると私もなんとなく落ち着いた
「先生、なにがあったかは知りませんけど悩んでるなら相談のりますよ?……まぁ相談のるぐらいしかできないですけど」
そう言うと少し私を抱く力が強くなった
「俺、実は前に彼女がいたんだ。」
先生は私にだけ聞こえるような小さな声で話し出した
「でも、彼女は俺とは違う社会で暮らしていて向こうの両親に反対されたんだ。それからうまくいかなくなって別れた。」
先生の顔は見えないけどきっと悲しそうな顔をしてる
私は先生にぎゅっと抱きついた
「んで向こうはもう結婚もした。俺も別にそれでよかった。でも最近彼女にそっくりな子を見つけた…俺、いつの間にかその子に惹かれていってたんだ。はっきり言っていまめっちゃ好き。でももしそれが彼女と重ね合わせて好きなんだったらって思うと…」
先生の真っ直ぐな気持ちを感じた
「先生ほんとにその人のこと好きなんですね♪きっとその人幸せですねそんなに想われて!!」
私はそう言って先生から離れた
「ダメですよ!!そんなに想う人がいるなら他の人に抱きついちゃ♪」
少しズキンときた
なぜか寂しかった
「まぁどっちにしろ立場的にその子とは付き合えないんだよな」
先生は悲しそうに頬をかく
「また反対されてるんですか?」
「いや。あ、まぁ世間一般ではあんまりよくないと思われてるかも。」
「世間一般って規模の大きな恋ですね!!」
………プッ。
私がそう言うと先生が笑い出した