幸せの寄り道
夏川は俺が笑っているのを見て変なことをいったのかと聞いてきた
俺は曖昧に答えた
夏川に大人だと思われることが嬉しかった
まぁ一番は男としてみて欲しいんだけど…
しばらくするとまた夏川が質問をしてきた
先生が生徒にここまでしていいのか…
ほんとはこんなに関わるのはあまりよくない
しかも最近はそこら辺のことが厳しくて自分自身この行動が良いとは言えない
だから俺は「特別」とだけ伝えた
それからはお互いあまり話さなかった
でも、重たい沈黙ではなかった
夏川の家の前にきて車を止めた
ありがとうとお礼を言って降りた夏川に続いて俺も車を降りた
俺が鞄を渡すと夏川は嬉しそうにまたありがとうと言ってくる
抱きしめたい
自然と手が夏川へとのびていった
ダメだ…
「おやすみ。また学校でな!」
俺はそう言って頭を撫でてなんとかごまかすことしかできなかった
そして車を進めた
曲がり角でちらっとみるとまだ夏川が立っていた
そんなことされたら勘違いしそうじゃん…
それから俺は家に着くまでずっと夏川のことを考えていた
~和樹・終~