幸せの寄り道

「先生~、なんかあったんですか?」



学級委員がそう聞いた

教室の中もざわざわしだす




「いや、他の先生と話しよったらこんな時間だった」


担任は頭をかきながら申し訳なさそうに笑っていた



それから挨拶と連絡事項だけを済ませるとHRは終わった


時計をみるとあと2分で授業が始まりそうだった



「陽菜、中島くん来てるよ!!ってかさっきから待ってたみたい♪」



「え?あ、ちょっと行ってくるね!!」


私は中島くんが誰かも確かめもせずに廊下へ出た



「夏川先輩♪」



廊下に出ると昨日先生と話してた男の子がいた



「あ、昨日の…」


「そっ俺!!中島弘樹です♪あの話したかったんだけど時間なくなっちゃいましたね!!」



「ごめんなさい、HR延びちゃって。次の休憩でも大丈夫?」



私は中島くんに軽く謝った



「なんで先輩が謝るんですか?(笑)」


中島くんがおかしそうに笑いながら聞いてきた


「え?あ、なんでだろ?」



私はすこし恥ずかしくって笑いながら俯いた



「じゃあ次また来ますね!あ、次移動ですか?」



教室に帰ろうと階段の方を向いた中島くんは顔だけ振り返って確認してきた



「えっと、確か移動じゃないよ!」



私の返事を聞いてニコッと笑って教室に走っていった




私が教室に入ると沙耶が走ってきた



「ねぇねぇ、なんだった?」


ワクワクと目を輝かせて私の前でとまった



「ん~、なんか話があるんだって。でも時間ないから次の休憩話すことになったよ?」



そう言うと沙耶ははぁ~と残念そうに肩をおとした





「ほら授業始まるよ!?」


沙耶に席に戻るよう促した



それから沙耶は時計ばかりを気にしながら授業を聞いていたのがわかるくらい、
ガバッといきなり黒板の上の方にある時計を見ていた






沙耶が何十回目かにいったときにチャイムが鳴った




「んじゃ今日はここまでね!!」



授業が終わりみんなバラバラに行動し始める



「夏川先輩!!いいっすか?」


中島くんが入り口の方から呼んできた



「あ、はい!!」



私は急いで彼のもとに行くと校舎の外にあるベンチを指して彼はニコッと笑った



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