幸せの寄り道
俺はひたすら車を走らせた
もう抑えられなくなった夏川への想い
でももしこれが春菜に対しての愛だとしたら夏川は傷つくだろう
もし本当に夏川が好きだったとしても先生と生徒の恋なんて……
はぁ、大人の俺がまだ18の子を困らせてもいいのかよ
きっと夏川は困った顔をするに違いない
でもちょっと限界…
ダメだよなぁ
春菜に似ていると思った日からきっとずっと見てきたんだ
そうしてるうちにこんなにも……
俺は車をとめた
たどり着いたのは海だった
ザザーン ザザーン
なんかこうしてると失敗したやつみたいだなぁ
まぁ、失敗したみたいなもんだよな
明日どんな顔して授業をすればいいんだ
俺がもう少し大人だったらこんなに悩まなかったかもな
あぁ~!!
俺は砂浜に仰向けに転がった
青い空が眩しくて
目を閉じた
『先生!?』
夏川があの時少し焦った声
俺今きっと夏川を苦しませてんだろな
情けね~
帰るか…
俺はゆっくりと起きあがり家に帰った
「あら和樹、お帰りなさい!!」
俺が玄関を開けリビングに向かって歩いていると廊下の奥からオカンが出てきた
「あぁ、ただいま」
「あら、元気ないねぇ?
何かあったの?」
オカンがそう言って俺の顔を覗いてきた
「いや、特には何も…」
「嘘でしょう!?あんた春菜ちゃんと別れた時もそんな顔してたわよ?あ、まさか恋してるの~?笑」
オカンが楽しそうに聞いてきた