幸せの寄り道



「ちょっと陽向いつの間に中島くんふってんのよ!!」



沙耶は興奮して私を揺すぶりだした



「落ち着いてよ!!私まだ中島くんのこと知らないからしょうがなかったのっ。」



「そうですよ。俺まだ諦めてないし♪」



「中島くん!!」



私が中島くんをみて困った顔をしていると沙耶が肘でつついてきた



「陽向には中島くんがいるからって先生に言わないとね♪」



その言葉を聞いて私は頭の中が真っ白になった




そして昨日の先生の顔が浮かんだ



『中島と付き合ってるのか?』



そう言った先生の顔はずっと頭の中に残っていた



もし沙耶が中島くんのことを言ったらもう笑いかけてくれないのかも………



私は不安で怖かった





「夏川先輩?」



私の様子がおかしいと気付いた中島くんが心配そうにこちらを見ていた



「ごめん…、何でもない。ほらっ授業始まっちゃうから早く戻んないと!!」



中島くんの背中を押しながらそう言うと周りの人たちや沙耶が時計を確認して動きだした



「後でまた来るからその時2人で話したい。」



私にだけ聞こえる声で呟くと中島くんは走って教室に帰って行った








2人だけで話したいこと……



真剣そうな声だったから少し気になる



もしかしたら先生のことかもしれない





だとしたら、私はきっと何も答えられないと思うよ



私にもわからないことがたくさんあるから……



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