幸せの寄り道




私が俯いたままでいると頭の上に誰かの手がのった



「あのさ、俺の授業さぼる気!?」


後ろから聞こえたのは少し笑った優しい声



振り向かなくてもわかる



優しい大きな手…



「さぼらないですよ。今戻ろうとしたところです!!」



私は振り返りながら先生に笑いかけた



「ね、弘樹くんも行こっ!!」



私は2人の手を引いて校舎に走った



「あの、陽向先輩!!」


校舎に入ると少し低い弘樹くんの声がして私は足をとめた



「ちょっと、先生と話したいんで…いいですか?」



「あ…、うん。」



私はそのまま教室に戻った




「陽向、先生は?」



沙耶がこちらに気づくなりそう聞いてきた




「あぁ、なんか弘樹くんと話してるよ。」




「そっか。てか弘樹くんって呼んでんじゃん!!!」



沙耶が勢いよく振り返った



「え、そう呼んで欲しいって言われたから。」



「へぇ~。」


沙耶がなんかつまらなそうに席についた



ガラッ



「授業はじめよっか~!!」



そう言いながら河野先生が入ってきた





昨日のことちゃんと話さないと…





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