有明先生と瑞穂さん
落ちていく瑞穂さん
***

欲しいものはなんでも手に入れてきた。



だって


せっかく賢く、かわいく生まれてきたのに


私に見合ったモノは必ず手に入れなきゃ損でしょう?



私を疎んだ女達は

私を最低な奴だと言ったけれど


貴女達には真似できないだけじゃない。



それに



欲しいものを手に入れるためには絶対に諦めない。


それのどこが悪だというの?


どんな映画やドラマでもそれは美しく描かれているわ。



現実では美しくないだけ。

そうじゃない?




だから私は

有明先輩が好き!大好き!



高校の頃、手に入れようと頑張った。


だけどあの頃の貴方は今よりも誰も近づけないようにしていて、覚えてもらうことすらできなかった――


だからまた再会できたのは運命なの。



貴方は昔と比べてとても優しく笑うようになっていて、あの頃以上に大人で、表情豊かになっていて

とても魅力的で――



私もほら、あの頃よりももっとかわいくなったでしょう?



だから


あんな


高校の頃の私にすら及ばないようなあの子が有明先輩のそばにいるなんて駄目。

絶対に駄目。




同じマンションという偶然だけで簡単に手に入れて、そんなのずるいわ。




貴方と有明先輩なんかじゃ



釣り合わないのよ―――






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