有明先生と瑞穂さん
下手に断ってキレられたりしたら大変なことになりそうだ・・・

かといってこの足でこの人ごみの中振り切って逃げきれる自信はない。

もしできても布津とはぐれてしまう・・・。



そんなことを考えているうちに

(囲まれた!!)

気づけば酔っ払い達は自分のまわりをぐるっと囲んでいた。

相変わらず後ろでは両肩に手をつかれ立ち上がることもできない。


(ヒーーー!!)


「君家どっち?!」

「俺ら今からカラオケとか行くけど一緒に行くよね?!
それとも別のトコ~?!」

「キヨシ、おめーソレホテルに誘ってんべ!ガハハハハ」


(誰だキヨシ!)


下品な言葉と慣れ慣れしさに怒りも沸いてきた。


「・・・あのっ!
ほんとに友達待ってるだけなんで!」

「あっ!じゃあその友達が来ないウチに早くずらかんべ!」

「なぁっ?!」


話が噛み合わない。

反論する前に強引に手を引かれ、後ろから二人がかりで押される。

傷の痛みのせいでなかなかふんばりもつかず、そもそも男3人に力で敵うはずもなく次第にズルズルと引きずられた。



「ちょっと本当にやめて・・・

だ、誰か助け――――!!!」



「わっ?!瑞穂?!」


「!!」
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