有明先生と瑞穂さん
「下駄の鼻緒が切れてるー!!」

それだけではない。
傷口から出た血が染み付いてしまっている。


「何だ、そんなことかよー・・・」

「だってこれ有馬さんから借りたものだったんだもん!
どうしよう~~・・・」

「そういえば有馬達、今頃探してるかもしれねーな」

「そうだ。布津、電話してくれない?
私充電切れちゃって」

「先に帰るっつっとこうか。
戻るとまた奴らに会うかもしれねーし」

「でも服とか荷物は有馬さんちに置いたまんまだよ~」


布津は「う~ん・・・」と考えながら有馬の携帯を鳴らした。



「おう、有馬」

『もしもしィ?布津ぅ?
あんたら今ドコ?!
二人でバックレたいならちゃんと言わなきゃ心配するでしょー。
晴子にも繋がらないし』

「ちょ、待て待て」

電話に出た途端にまくし立てて喋る有馬を静止し、布津は状況を説明した。


瑞穂はひとつため息をついてから、少しだけ綺麗な場所にもう一度座った。


走ったせいか、少しの移動でも足が痛い。


下駄もこうなってしまっては、歩けない。
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