有明先生と瑞穂さん
夢か現実か―――


フラッシュバックするのは今日のこと。



足が痛い痛い痛い。
ズキズキするけれど、すぐ後ろには酔っ払った不良達が怒りの形相で追いかけてくる。



走っても走っても距離は変わらず、今にも疲れ果てて転んでしまいそう。



―――そうだ、さっきみたいにジュースをぶつければいいんだ。


そう思ったのに自分の両手には何も握られていなかった。


・・・どうしよう。
そうだ、布津が持ってたんだっけ?


前を走っているはずの布津を見る。

が、目の前には誰もいない。
何もなかった。




ああどうしよう。


このままでは捕まってしまう―――・・・




ドクドクと心臓が鳴り冷や汗が出る。


ガクン!

「!!!!!」





力強く掴まれた左手。



―――ヤバイ!捕まった・・・!



体は反動で大きく傾き捕まれた方へ倒れかけた。





反射的に振向こうとした瞬間、腕を掴んだ人物が言葉を発した。










『・・・・・・ずるいよね』
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