6 L O V E .
意外にも冷静な自分がいた。
いっそのこと壊れてしまえばいいと思っていた現実が本当に壊れた瞬間だった。
「し、白石さん・・・これ、嘘だよね?」
平本さんが恐る恐る私に話しかけてきた。
「だよな!白石さんに限ってこんなことあるわけねえよ!」
一人の男子が顔を引きつらせながらも、声を発した。
「事実だよ」
そう一言だけ口にした。
皆が唖然としていた。
そして、それは軽蔑の眼差しへと変わった。
「信じられない・・・二重人格ってこと?」
「いくら可愛いからって・・・やることすごいね」
「最低じゃん・・・」