6 L O V E .


 いつまにか、秋歌ちゃんは榊さんの隣にいる。
 あたし出遅れちゃった・・・。



 「雅ちゃんも来なよ」



 「へ?」



 声のほうを見ると・・・榊さん!??



 「みーやび、早くー」


 う、嘘。榊さん自ら呼んでくれた?
 あたしは吸い寄せられるように二人の元に。



 「雅、N大志望してるんですよ~」
 
 「そうなの?何学部?」


 え・・・急に話を振られて戸惑うあたし。


 「トッシーさんと同じ医学部!でも看護学科だよねっ」


 秋歌ちゃんのナイスフォローが炸裂する。



 すき焼きに手をつけられず、二人の会話に頷くことしかできず。
 あたしは自分の無力さを思い知った。


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