see you again


「…うん、友達いないから…」


そう言って俯いた私の上から明るい声が降ってきた。

「じゃあ友達になろっ?」


えっ??
友達になってくれるの??

「…い、いの?」

驚きで声が詰まった。


おそるおそる顔をあげると満面の笑みでもちろん!と言ってくれた。


真樹ちゃんのその言葉が冷たく凍ってしまった私の心を溶かしてくれたような、そんな気がした。




でも……


やっぱり私はどんなに些細な幸福も感じちゃいけなかったのかな?

神様は私が嫌いなの??

だからこんなに意地悪ばっかりするの??


神様。

どうしたら私を好きになってくれましたか??

どうしたら私から真樹ちゃんを取らないでいてくれましたか??



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