SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ
「健、幸子美羽を頼む。」


人ごみをかりわけてやっと駆けつけたお兄ちゃんと、観客として、ただジッとあたし達を見ていた幸子さん。


 「わかった。」

お兄ちゃんに支えられながら鉄兄を目で追う。



 「美羽、美月の事送ってくるから…」


鉄兄の手は、しっかりと美月ちゃんを支えている。



それでも…今はドロドロした感情が湧きおこる事はなくて…


静かな心で鉄兄と美月ちゃんの後ろ姿を見送る事が出来ている自分にビックリしている。






同情??

優越感??



そんな言葉とは違った不思議な気持ちに包まれていた。










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