執事と共に雪遊びを。
「お嬢、相変わらず早ぇな」

「マナベさんこそ」


玄関前で胴着姿のマナベと会った。


「武道の朝練、ですか」

「おうよ。お嬢、今日の帰りも、春樹んとこ行くのかい」

「ええ、そのつもりです」

「マメだなぁ。じゃ、今日も迎えに行くぜ」

「いつもすみません」

「気にするこたぁねえよ。俺もあそこに行くのは悪い気はしねぇと思ってるからよ」

「ありがとうございます」

「じゃ、気をつけてな」
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