左目のマスカット味


「…え?なに?胸にも証つけてほしいって?」

予想してなかった発言に、目を見開いた。


「ち、ちゃうしっ!!!」


「しゃーないなあ。 つけたげるやん」


あたしを無視して、キャミソールを限界まで上げる。



「えっ!?ちょっ、まっ……んっ」


鎖骨辺りに唇を押し当てる悠。


「ひゃっ……」

思わず声が漏れる。


「…ついたよ?」


そういう悠は満点の笑みだったりする。

だけどあたしは、顔が赤かったりする…
















<ピロリロリン メールだよっ♪>

…これの正体は、あたしの携帯だ。


スカートのポケットから聞こえる。

「ちょっとごめん」


両腕を解放してもらい、携帯を開く。




吏彩からのメールだった。





~~~~

<From.樫野 吏彩>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やっほー(^0^)/

いきなりやけど、明日ヒマ!?
よかったら、誰か誘って
遊びましょっ♪

~~~~



「…誰からのメール?」




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