君がいれば・・・②
「申し訳ないね マスコミ聞かれても何も言わないで」



『わかりました ただ……おじい様が驚いてしまって……』



「君と会って話すつもりだったけど、これ以上芝居は出来ない」



『そんな!』



シンの言葉に驚くユナは思わず大きな声をあげてしまった。



「もうセナに心配をかけたくないんだ 冷淡なようだけど君のおじいさんの身体も俺には関係ない」



『待ってください!会って話をして下さいっ!』



急な展開にユナは焦った。



祖父の具合が悪い事にして、シンと会い続ければ自分の方に気持ちが向いてくれるとシンのおじい様は言っていた。



それが、突然お芝居が出来なくなった?



話が違うわ!



「君と俺が会えばまたマスコミは騒ぐだろう もう君と会わない」



シンはそう言って携帯を切り、電源を落とした。





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