君がいれば・・・②
ホテルに到着してもシンは濃いめのサングラスを外さなかった。そのせいか、誰も気づかない。



まさか俳優のシンがいるなんて思わないよね。



瀬奈は少し愉快になって小さく笑った。



「何がおかしい?」


「みんながシンに気づかないから」


瀬奈はシンの腕に腕を絡めた。


「地方ではけっこう気づかれないんだ」



明日の夜、記者会見をする事を発表した為か、マスコミも付いては来なかった。



瀬奈が公共の場所で親しげに自分から腕を絡めるのは久しぶりで、嬉しくなったシンはこの場でキスをしてしまいそうになった。



******



「んっ……」


瀬奈の口から甘い声が漏れる。



シンはキスをしながら瀬奈をベッドの上に横たわらせた。



「シン……シャワー……っあ」


起き上がろうとするとシンの唇は感じやすい耳たぶを甘噛みする。



「後でゆっくり入ろう……」


シンは起き上がると水色のワイシャツを脱ぎ始めた。




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