君がいれば・・・②
「もう冷めちゃっているから新しいの入れてくる」



「いいよ、それにもう車が動くしね」



海水が喉を通って口の中が塩辛かったのだ。



セナのコーヒーを飲んでやっと喉が潤された。



「シン、無茶よ あんな冷たい海の中で撮影だなんて」



何も言えないと思ったけれど、震えているシンを見ると言わずにはいられない。



瀬奈はシンを睨んだ。



「セナちゃん、シンは仕事となると夢中になってしまうんだ 言っても無駄だよ」



少し笑いの含んだ声のジフン。



「心配してくれているんだ セナ」



座席にもたれて笑うシンに瀬奈はタオルを投げつけた。



「もうっ!」



やっていられないとばかりに瀬奈はそっぽを向いた。



< 36 / 256 >

この作品をシェア

pagetop