一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「…見て見て!雪が降ってるよっ…」


―ガラガラガラ…

寝ぼけている蓮の腕を引っ張って窓を開けた。


季節は冬。12月24日、クリスマスイブだ。


「ホワイトクリスマスって言うんだよね」


「…そんな薄着で外出るな。これ羽織れ」


肩に毛布をかけてくれる。二人寄り添って舞い落ちる雪をただ見つめていた。


「…雪…蓮と見れて良かった……」

「…また見るだろ…。来年も、再来年も…」

「…うん…」


蓮はたまに不安そうな顔をする。

こうやって確認するように約束をする。


「…中入るぞ」

「はーい」


蓮さんに手を引かれるまま部屋へと戻った。もう一度振り返ると、雪は止む事無く降り続いていた。






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