一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


外に出ると、降り積もる雪が白いじゅうたんのように敷かれていた。


「夢月…手」

「…へへっ…」


蓮が差し出した手に自分の手を絡める。


恋愛なんてもうしないって思ってた…。あたしにだって恋愛経験はある。彼氏がいた事もあった。


でも…やっぱりどこか人と距離を置いてた。自分の寂しさを埋めるために誰かを求めてた…。


あたしは矛盾してるんだ…。


でも…蓮は違う。蓮はあたしが壁を感じさせないって言ったけど、あたしの方こそ壁を作ってた。


そんなあたしの壁を壊したのは蓮なんだよ。


蓮はあたしが初めて自分から愛した人。寂しさを埋めるとか、そういうのは関係なく愛した人…。


「…夢月、ぼーっとしてると転ぶぞ」

「はーいっ」


蓮…。あたしの大好きな人。ずっとあなたの隣にいれたらいいのに…。






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