一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「…お前…こんなので良かったのか?」

「此処がいいの!」


目の前に立つドーム状の建物を見上げながら笑顔を浮かべるあたしを、蓮は不思議そうな顔で見てる。


「プラネタリウム…蓮と来たかったの…」


クリスマスイブ。蓮はあたしが好きな所へ連れて行ってくれると言ったので、プラネタリウムへ連れてきてもらった。


映画を見たいとか、遊園地に行きたいとか…。普通はそう思うのかな。


「…やっぱり…夢月は変わってる」


「うん。そうかも」


自分でもそう思う。やっぱりあたしは、少し変わってるのかもしれない。


「…風邪ひくだろ。入るぞ」


「はーいっ」


慣れないけど、蓮の腕に抱き着いてみる。


「…っ…」


蓮はびっくりした顔であたしを見ている。

やっぱり蓮はあんまりこういうのに慣れてないみたい。


「蓮、照れ…た…?」

「………………」


―フニッ

「…ふがっ…」


無言で頬をつままれた。蓮の横は少し赤い。寒いからなのか…照れていたからなのか…。


あたしにはわからないけど、こうやって蓮と過ごす時間は幸せだ。


足早に歩く蓮とそれを追いかけるあたし。蓮の歩くスピードは速いけど、あたし達の手は繋がれている。


だから…その手をどちらかが離さない限り、あたし達は決して離れない。






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