一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「そんじゃあ俺らは失礼するっす総長!」
「…………あぁ」
タケさんの一言で皆いっせいに帰って行った。
「…………優しいお仲間さん達だね」
「………うるさいだけだ」
本当は嬉しいくせにそう言う蓮さん。
絶対照れてる。なんか可愛いなぁ……。
「………ふふっ…」
「……………笑うな」
さっさと家の中に歩いて行ってしまう蓮さんの背中を見つめる。
その背中は何だか嬉しそうだった。
蓮さんが嬉しそうにしてるとあたしまで嬉しい。
「…夢月、腹が減った…」
「今行くーっ」
そう返事を返して、お腹を押さえたままあたしを見つめる蓮さんに駆け寄った。