不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「ど、どうしたの?何かあった?」


女子生徒達の間を、ぬうように歩いて流星の元に向かう。


背の高い流星を見上げながらそう尋ねると、流星は表情一つ変えずに言った。



「帰るぞ」


「……へっ?」


「だから、帰るって言ってんだろ」


「あたしと……流星が一緒に帰るの?」


それしか考えられないけど、そう聞かずにはいられない。


だって、流星がこうやって誘ってくれたのは初めてだから。


嬉しすぎて、ドキドキが止まらない。


「そういうこと」


流星は素っ気なくそう言うと、あたしの手を掴んで歩き始めた。



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