不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「見て!!流星君が女の子と手繋いでるよ!?」


「あの子、流星君の彼女でしょ~?超うらやましい~!!」


廊下にいた生徒達は、あたし達に熱い視線を送る。


ううっ……。


流星といると、注目を集めてちょっぴり肩身が狭い。


流星は周りの視線なんか気にならないみたい。


人をかき分けるようにズンズン歩いていく。



「流星~、また明日な~」とか「ちゃんと避妊しろよ~」とか「ラブラブだな~」とか。


廊下で流星といつも一緒にいる強面の男の子達とすれ違っても、流星は「あぁ」としか言わない。


あたしはそんな愛想のない流星に変わって、男の子達にペコペコと頭を下げて回った。





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