不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
トイレを済ませた後、教室に戻って教科書を抱きかかえる。


「早く行かなきゃ……――!!」


そう呟きながら教室を飛び出した瞬間。


「……――キャッ……!!!」


ドンっという鈍い衝撃の後、抱えていた教科書がバラバラと床に散らばった。


誰かとぶつかったんだ……。


「ごめんなさい!!急いでて……――」


「ううん。いいの」


慌てて謝った時、目の前に立っていた人物はフッとわずかな笑みを漏らした。


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