不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「えっ?」


なに、これ。どういうことなの……?


廊下に落ちている教科書。美尋ちゃんの言葉。あたしを憎々しげに睨み付ける瞳。


何もかもが理解できずにうろたえる。


すると、美尋ちゃんは廊下に座り込んであ然とするあたしを見下ろしながら言った。



「アンタさぁ、流星君の彼女だからっていい気になんないでよね」


「……あたし、別にいい気になんて……」


「ふぅん。じゃあ、教えてあげる。流星君が中学の時、あたしに何をしたのか。それを聞いても、今みたいにいい子ぶっていられるの?」


クスッと笑った美尋ちゃん。

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