不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「美尋ちゃんの話は、本当なの?」


そう聞くと、智也はようやく重たい口を開いた。


「……わかんねぇよ。だけど、火のないところに煙は立たないって言うだろ?早川が女を襲ってたとしても誰も驚かないだろ」


やっぱり……美尋ちゃんに聞いたんだね。


だけど、どうして美尋ちゃんは智也に流星の話をしたの……?


それには何か理由があるの?



「流星は……女の子を襲ったりしないよ!!」


「どうしてそう言い切れるんだよ」


「どうしてって……それは……――」


「だったらあの子はなんで簡単にバレるような嘘ついたんだよ!それに、早川だって否定しなかっただろ?それが全てだって」


「だけど……――!!」


「いいか、花音。お前、騙されてるんだよ。あいつは純粋な花音をいいように利用してるだけだ」



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