不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「ケントの話だと、流星君って女の子と必要最低限しかしゃべらないんだって」
「……そうなんだ?」
「花音だって学校で流星君が女の子と喋ったりしてるの見たことないでしょ!?」
「まぁ……それは……」
「ねぇ、それって花音が特別な存在ってことだよね?」
「そうなの……かなぁ?」
特別って言われたけど……智也の言うようにからかわれただけかもしれないし……。
食堂でのこともあるし、なんだか手放しで喜べない。
「絶対そうだよ!!」
アミが力強くそう言い切った瞬間。
「楽しそうに何の話してんの?」
突然現れた智也が、あたし達の会話をさえぎった。
「あ~……、別になんでもないよ?ねっ、花音?」
「えっ?あ、うん」
アミ、誤魔化そうとしてる?
でも、なんで?
なんとなくアミの言葉に合わせて頷くと、智也はアミを不機嫌そうに睨んだ。