涙人
その時―…
志帆の口元がくいっと上がった。
……………気がした。
けれど、志帆の表情はすぐに元に戻り、志帆の瞳があたしの目を覗き込んだ。
「…大丈夫だって!! 時間なんていっぱいあるし!!」
…何か、いつもとは違う。
あきらかにテンションが高い。
小さな変化だけど、小学校からの仲だ。
あたしが気付かないはずがない。
「………あ、うん」
志帆の態度に違和感を覚えながらも、曖昧に頷いた。
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