Desire kiss



――いつからだろう、あんなに無愛想になったのは。


勝は、元気な男の子だった。


何をするにも優しかったし、緑に負けないくらい大きな声で笑っていた。


そんな勝が大好きだったのに。

友達の前では楽しそうに笑っているの、ちゃんと知ってるんだよ、私。


「むかつくなぁ。せっかく毎日心菜あいさつしてんのにさ!」

「ほんとに!小さい頃はもっとフレンドリーだったよね。やっぱりあの事故のせい、なのかな」

「っ、その話は、いいでしょ…?心菜」

「うん」


朝から二人で辛気臭い話も嫌だ。


そう思い、違う話題に移った。

たいてい、他愛のない話が多いんだけど、ね。

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