Cold Phantom [後編]
目が覚めると外は夕暮れ時になっていて、茜色の光が窓から漏れていた。
私は何気なく部屋を見渡すとある事に気が付いて驚いた。
「玄関が開いてる!?」
急いで私は玄関に向かうと、そのドアノブに手をかけた途端、何処かの部屋のドアがバタンと閉まる音がした。
その音に私は手を止めた。
また、あの部屋の方向からだ。
いちいち癪に触ると思いながらも、そんな思いとは裏腹に私は外に出た。
そして私が例の部屋の方向へ視線を向けた時、同じタイミングでガチャンと部屋がロックされた。
そう、ロックされたのだ。
(誰も住んでない筈なのに…。)
私は不気味に思いながらも、その部屋に近づいていった。
近付くにつれ高鳴る鼓動を感じてしまう。
昨日からずっと気になっていて仕方ない部屋だけに、今ようやくその意味を知ろうとしているのだから心臓が高鳴るのも無理はなかった。
ドアの前に立ち、私は誰かが入っていったその部屋のフォンを…
私は何気なく部屋を見渡すとある事に気が付いて驚いた。
「玄関が開いてる!?」
急いで私は玄関に向かうと、そのドアノブに手をかけた途端、何処かの部屋のドアがバタンと閉まる音がした。
その音に私は手を止めた。
また、あの部屋の方向からだ。
いちいち癪に触ると思いながらも、そんな思いとは裏腹に私は外に出た。
そして私が例の部屋の方向へ視線を向けた時、同じタイミングでガチャンと部屋がロックされた。
そう、ロックされたのだ。
(誰も住んでない筈なのに…。)
私は不気味に思いながらも、その部屋に近づいていった。
近付くにつれ高鳴る鼓動を感じてしまう。
昨日からずっと気になっていて仕方ない部屋だけに、今ようやくその意味を知ろうとしているのだから心臓が高鳴るのも無理はなかった。
ドアの前に立ち、私は誰かが入っていったその部屋のフォンを…