踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>

 翼は夕食にも呼ばれ、相変わらずの戸塚の手に顔をしかめる。

 ハンターであるにも関わらず、その少年ぽさに戸塚は惹かれたのかもしれない。

 しかし、翼にとっては気持ち悪い相手でしかないが、今の状況から文句は言っていられない。

「歯ブラシ2本ちょうだい」

「ああ、後で持っていかせよう」

 翼はそれを確認し、料理を手にして部屋に戻る。


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