私の愛した人
「可憐ちゃんに見つからないように宮本さんにかくまってもらうよ」

五島さんが苦笑しながら言った。

「なっ!?卑怯だぞ!
奴に頼るなんて!」

可憐が少しおどおどしていった。

「はいはい。とりあえず今は尋問が先だよ?」

五島さんが可憐の頭を撫でて部屋をでていった。

「覚えてろよー!」

可憐がドアにむかって叫んだ。

宮本さんてなにものなんだろう?

私が疑問に思っているとイライラしながらも可憐がモンブランを食べようとしているところだった。

「んまーい!」

さっきまで仏頂面だった可憐の顔が笑顔にかわった。

ピンクのベットにヌイグルミ、モンブランを食べてはしゃいでいる可憐。

う〜んちぐはぐする光景だ…

「桜も食べろ!五島の作るお菓子はおいしいぞ!」

「えっ!?これ五島さんが作ったの?」

可憐はこくんとうなずいた。

あの五島さんが…

私も一口食べてみた。

「おいしい…!」

「だろ?」

「うん!」

私はもう一口食べた。

生地はサクッとしていて、まろやかなクリームは口の中で溶けて消えるのにしっかりとマロンの味がする。
五島さん天才だわ!

可憐はすごい早さであっという間にモンブランを食べ終えた。


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