私の愛した人
「それならこうするだけよ。」

また聞き覚えのある声がして、私の腹と首に激痛が走った。

視界がぼやけてブレる。

私は立っていられなくなった。

私が崩れると滝のように水が、地面に叩きつけられるような音がした。

「御冬〜!助けるならもっと早くしてくれぇ〜!!」

可憐の弱々しい声が私と同じ高さから聞こえる。

━━よかった…可憐助かったんだね…

「可憐?その言い方は何かしら?
ありがとうございますは?
それにここは『リアル』世界じゃないのよ?注意力がかけている証拠ね」

御冬さんの声だ…

こんの…サディストめ…

私の意識は再び途切れた。






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