刻の無い少女



目の前には目を閉じた虚の顔。


「虚」と呼びたくても声が出なかった。










―――唇を塞がれていたから










これは?





唇に感じる熱と感触


「んっ…!!」


息苦しくなってきてしまい、わずかに開けた隙間から入ってきた弾力のある生暖かいもの。


それは器用に鵯のものに絡み付く。






何も知らない鵯はその行為が何かも解らぬままにただ受け入れていた。
























< 129 / 143 >

この作品をシェア

pagetop