刻の無い少女



「いやいやすまんのぅ。」


「もういっぺんそのセリフ言ってみてください。尻尾引きちぎりますよ。」


「待った待った!!尻尾だけは―」


「そんな尻尾ちぎったところでクソの役にもたちませんよ。」


「相変わらず高飛車なやつだのぅ。」


高飛車男いわく黒猫の部下にあたるこの男
――白那(はくな)
名前は白いくせにお腹の中は真っ黒だった。


髪は黒く短髪で唯一白那の黒さを具現化していた。瞳は薄い紅色。
奇妙な模様の入った着物を着流ししていた。


「すー。すピィー。」


「なんでこんな小娘一人運ばなければならないのか。」












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