幸せの見つけかた
「その頃から俺の嫁さんにって、考えてたのかな。」




「いえ、そこまでは。 ご自分が天国に来て、誰か良平さまのお相手に良い人がいないかと探していたら… 香織さまを思い出されて。 とても素敵な女性になられていたので、この人だと、思ったそうです。」




「そうなんだ。」



俺、ずっとバアちゃんに心配かけっ放しだな。






「明日の結婚式には、2人とも来てくれるんだろ?」




「…いえ、今日で終わりにしようと思う。私の役目は終わったから。と、おっしゃってます。」




「えっ… もう、来ないのか?」




「お婆さまの依頼が終了すれば、私も来られなくなります。」



冷静に話す二宮も、何だか寂しそうだ。








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