1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
「……何やってんだよ?」
「へ? えっと……メイドのバイト?」
あ、内緒でバイトしてたのに聡ちゃんに言っちゃった。あたしのバカ!
「そうじゃなくて、何でくっついんてんだよ!?」
あ!バカバカ!!普通に皆吉さんに抱き締められたままだった。あたしは慌てて皆吉さんから体を離した。
「聡ちゃん、あの、これはっ……」
「姉貴の旦那でも、ラミカに手を出す奴は手加減しないっすよ?」
聡ちゃんは皆吉さんの胸ぐらを掴むと、握りこぶしをつくった。
「殴っちゃダメ!」
慌てて止めようとしたあたし。皆吉さんは抵抗しないで何も言わない。聡ちゃんが腕を振り上げた瞬間……
「シューラバッ、シューラバッ、シューラバッ、シューラバ、シューラーラーラーラー♪」
…………………………。
……………………。
「すげー!! て○この部屋のテーマで替え歌したら、語呂合わせがよすぎて自分天才かと思ったし!」
……杏さんが歌いながら奥の部屋から出てきた。何がすごくて、何が天才なのかあたしには意味が分からなかった。