たった一つのプレゼント
あの時から
もう迅になんてプレゼントは
あげないと決めた。
努力を水の泡にするような人に
あげたくないって思ったから。
それでも
好き
って気持ちは
消えなかったの。
月日は流れて
中学生になった私達
地元の同じ中学校に入学した。
だけど昔みたいに
近くにはいれなくなっていた。
新しい友達とか
新しい恋とか
いっぱいいっぱい
私達を変えていった。
あなたが変わっても
私だけは変わらなかった。
他の誰も好きになれなかった。
だから
告白だって全部断って
言い寄る男は切り捨てて
ただ見つめる先は
迅しかいなかった。