「お前、うざい。」


「あの、すいません。絵の具の水こぼしちゃって...。」



...これが千秋君との最初の出会いだった。



美術室には先生がいたから、先生に話しかけた。



「せんせーい、雑巾ありますかー?絵の具こぼしちゃって。」


「本当?じゃあ雨宮。あんたも拭いてやんな。」


先生は雑巾を2枚持ってきた。


「え、俺っすか?あー、まあいいけど。」


そして2人で黙々と床を拭いた。
雨宮。
雨宮君か。


優しい人だなあ。


それから、千秋君を気になりだした。



  
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