【短編】ずっと大好き…ドキドキB.D…


助手席に体を預けてぼーっとするみのりを少し見つめて…

浅井がエンジンだけかけて車のドアを閉める。


居酒屋前の自販機でコーヒを2本買って車に戻った。



「これ飲んで酔い醒ませ」


「はい…」


酔いながらも浅井の不機嫌な雰囲気はみのりに伝わってきて
みのりが少し遠慮しながらコーヒーを受け取った。




渡されたブラックの缶コーヒーが…

浅井の苛立ち具合を表していて…


みのりが浅井の表情を伺いながらコーヒーに口を付ける。


ブラックの苦さに思わず顔を歪めながらも
何も考えられなくなった頭が徐々に思考回路を取り戻していくのを感じた。



「…ごめんなさい」


小さく謝ったみのりに浅井が一瞬だけ目を向ける。


そしてすぐに前を向いて

「…何が?」


不機嫌そうに答えた。


いつもとは違う浅井の様子に戸惑いながら
みのりが言葉を探す。





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